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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉、そして東京下町の酒場など、俺が思ったことを綴ったブログです。
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アドルフに告ぐ
アドルフに告ぐ (1) (手塚治虫漫画全集 (372))アドルフに告ぐ (1) (手塚治虫漫画全集 (372))
(1996/06)
手塚 治虫

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 好きな漫画の三指に入るのが、手塚治虫氏の「アドルフに告ぐ」である。子供の頃は手塚先生の漫画が大好きで「バンパイヤー」や「ミクロイドS」「ブラックジャック」などを貪り読んでいた記憶がある。
 
 「アドルフに告ぐ」の話は昭和11年のベルリンオリンピックに始まる。アドフル・ヒットラー率いるナチスが世界を席捲していた頃で、オリンピックはナチスの力を世界に誇示する、格好のプロパガンダの舞台となっていた。

 「アドルフに告ぐ」は、アドルフ・ヒトラーと、ドイツ軍人の父と日本人の母を持つ、アドルフ・カウフマン少年、そして日本に住むユダヤ人のアドフル・カミル少年の3人のアドルフの人生を中心に描いた大河ドラマである。

 戦争とナチスによるユダヤ人迫害といった時代背景をベースに話は進んでいくが、人種を超えた、カウフマンとカミルの少年時代の友情も、それぞれが歩む人生の違いや人種の壁によって崩れて行くのである。

 特にヒットラーの出生の秘密を知る事により、二人の利害が対立し複雑に交差する人生を歩むことになるのである。

 子供の頃に読んだ手塚作品も面白かったが、この本は読み応えのある社会派の漫画であり大人のための手塚作品である。まだこの漫画を読んでいない往年の手塚ファンは夏休みにでも是非どうぞ。

「アドルフに告ぐ」の判定は 4.79オモロー
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シリコンバレー精神
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
(2006/08/10)
梅田 望夫

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 先日、「社長失格」なる本を紹介したが、この「シリコンバレー精神」と読み比べと面白いと思う。

 シリコンバレーはHPやCiscoなどの名門企業を生んでいるが、その繁栄の仕組みがオーディションとベンチャー・キャピタルにあるそうである。

 才能のある技術者たちが、シリコンバレーのオーディションに参加し、選ばれし一握りのものが、ベンチャー・キャピタルより返さなくていい資金を手にする。そしてこの資金を元手に果敢に株式公開に向け(マイクロソフトに買収されることへ?)チャレンジするのである。

 成功すれば多額のキャピタル・ゲインを手にし億万長者になるが、失敗すればまたやり直す。これがシリコンバレーの屋台骨を支える仕組みらしい。

 日本のベンチャーを4つのパターンに分類し、シリコンバレー型が少ないとするが、この視点がまた面白い。日本にだって「楽天」なんかの成功したベンチャー企業があるじゃん。という声が聞こえそうであるが、この4パターンを読んでもらうと、「シリコンバレー型」ではなく、「若きスーパースター資産型」であることに納得すると思う。

 著者は「ウェブ進化論」を世に生み出した梅田氏であるが、ウェブ進化の土台となるシリコンバレーを知る上でも貴重な資料なのである。

#アメリカ経済は、金融システムが不安定のようだが、このシリコンバレーシステムも行き詰まっているかも知れない。ネット産業で、やられっぱなしの日本も今がチャンスでは・・・。
社長失格 ぼくの会社がつぶれた理由
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由社長失格—ぼくの会社がつぶれた理由
(1998/11)
板倉 雄一郎

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 何年前になるのか、友人と酒を飲んでいる時に面白いと教えてもらった本である。ベンチャー企業を立ち上げた著者の栄華と凋落を描いたドキュメントである。

 黎明期を迎えるインターネットとダイヤルQ2などの電話サービスが入り混じる1995年近辺の話が中心となる。プログラマーであった著者が電話サービスを利用したシムテムを開発し企業を拡大させるが、インターネットの時代を迎えるとネットビジネスに進出するのである。

 Overtuteを立ち上げたビル・グロスと同様に、ネットと広告に着目するのであるが、ビル・グロスのトラヒックに注目するアプローチとは違い、プロバイダーに加入する個人の属性に着目するのである。

 プロバイダーの加入名簿をもとに、個々人をプロファイルし、それにマッチした広告を開発したソフトにより表示する、広告を見るものはプロバイダー料金が減免される、といったビジネスモデルである。

 経営学の本などを読むと、企業経営の成功と失敗を取り上げたケーススタディ的な本が沢山あるが、この本はそれらと違い、経営者の心理や企業経営と時代背景といったものなどが時系列で綴られているので、とっても面白いのである。

 起業家、ベンチャー、アントレプレナー、イノベーションなどなど、心を奮い立たせる心地よい言葉が世に氾濫するが、結局は昔からある保守的な金融システムが重要なんだなーと思わせる本である。
グーグル Google 既存のビジネスを破壊する
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 Googleからエアメールが届いた。このブログでAdSense契約を結んでいるので、支払いに関する案内であった。Googleは100ドル単位の支払いなので、収益が19ドル弱のこのブログにとっては遠い未来の話である。

 Googleは1998年にスタンフォード大学院生のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンによって設立された会社である。検索エンジンとしては他を圧倒するものの、それを使ったビジネスモデルの確立に苦慮していたのが設立当初のGoogleの姿だそうである。

 その頃に一人の男がインターネット上に流れるトラヒックに良質なトラヒックと、そうでないトラヒックがあることに気がつくのである。その男こそがOvertuteを立ち上げたビル・グロスである。

 彼は、検索エンジンで検索するトラヒックこそ、ユーザの意思を反映した良質なトラヒックであることに気がつくのであった。そして、この良質なトラヒックと広告を連動させるビジネスモデルを考案するのである。

 このビル・グロスが確立したビジネスモデルを取り入れ、成功したのがGoogleである。ちなみにビル・グロスはGoogleから大量の株を譲り受け、巨万の富を手にしたそうである。

 紹介する書籍は、このGoogleが広告ビジネスで稼いだ利益を原資に、既存ビジネスを破壊しかねないサービスを世に送り出していると指摘するものである。日本のビジネスがどう変わるかに主眼が置かれ話が進んでいくが、サクッと読める本なので是非どうぞ。

#このブログに連動するGoogleの広告もいまいち精度にかけるので、マイクロアドバタイズというか、もっと狭いカテゴリーやセグメントにドンピシャマッチするビジネスモデルが必要な気もするが・・・

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)グーグル—Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
(2006/04)
佐々木 俊尚

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新・資本論
大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む大前研一「新・資本論」—見えない経済大陸へ挑む
(2001/10)
大前 研一

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 B級グルメのブログばかり書いているので、たまには、少し真面目な話題を。(週末で時間もあるし)

 資本論はマルクスが資本主義の構造や労働、貨幣経済を社会科学的に分析した古典である。

 資本主義の制度疲労のためか、最近はマルクスがメディアに取り上げられ再考されているようである。(僕は人が人である限り、マルクスが提言する社会は実現しないと思っているけど)

 「新・資本論」は、マルクスが記した資本論について再考したものではない。グローバル化とIT化により、新しい資本主義経済が誕生したという論文である。

 実態経済に加え、IT化によりサイバー経済が誕生し、それがグローバル化する事により世界の国々を巻き込んでいくというのが主論である。そして、いままでの理論では資本主義を分析することができないと指摘するのである。

 日雇い労働の問題解決が政治課題となっているが、これこそまさにグローバル化がもたらした影である。

 東西冷戦終焉までは、安い人件費の労働力を求めて企業が地方に進出し地方経済を潤わせていた。ケインズ経済に基づく公共事業による地方への富の再分配に並列して、民間企業も地方への富の再分配をしていたのである。

 しかし、東西冷戦が終結し、社会主義のプレーヤーが資本主義市場に参入すると、安い人件費の労働力が簡単に手に入るようになるのである。世界的な価格競争にさらされる企業は地方から中国やベトナムなどのアジアへと労働力の調達をシフトしたのである。

 これにより、安い費用で調達できる海外の労働力と、同じスペックの日本の労働力が比較され、雇用のポートフォリオのもと日本の労働力の非正規雇用が加速していくのである。

 また、これらの富の再分配の2本のパイプが目詰まりすることにより、地方経済が疲弊していくのである。

 大前研一氏は、時代を先読みし明快な理論を展開する経済の思想家であるが、2001年に書かれたこの論文は、それらの近未来を予測している。(講演会マニアとしては、尊敬する大前氏の講演を聴いてみたいものである。)

 むかし大学生の知り合いがいて、就職が決まったというので、この本をプレゼントしたけれど、彼は読んでくれたかなーと思うのであった。
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