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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉、そして東京下町の酒場など、俺が思ったことを綴ったブログです。
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イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)イノベーションのジレンマ—技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
(2001/07)
玉田 俊平太、伊豆原 弓 他

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 イノベーションを日本語に訳すると、通常は「技術革新」と訳される。もっと広い意味で捉えるなら、イノベーションとは新しいアイデアによって社会の仕組みを変えた価値創造とも説明できる。

 昔、聞いた話であるが馬車が運輸手段として主流であったころ、その事業主はもっと早く、もっと大量に物資を運ぶために、幌を連結しその幌を牽引する馬を増やしたそうである。

 では、この行為はイノベーションに値するか、この行為はイノベーションとは呼ばず改良である。では物資をより早く、より大量に運ぶためのイノベーションとは何か、それは「鉄道」である。「鉄道」は「幌馬車」を凌駕し、いまでは「幌馬車」を見ることはない。(たぶん)

 つまりイノベーションとは時に旧来の勢力を市場からはじき出す力を持ちあわせたものなのである。例えばコンビニエンスストアーという流通の技術革新により、酒屋、パパママストアー、書店、雑貨屋などの個人商店は多大な影響を受けたものと思われる。コンビニはイノベーションの塊である。

 しかしこのイノベーションにもジレンマがあるらしい。イノベーションを追求し続ける巨大企業が、このイノベーションにより滅ぼされるである。

 コンピュータ業界を例にとるとIBMはメインフレーム市場(企業の基幹業務などに利用される大規模なコンピュータ)では圧倒的な力を持つ巨大企業であった。IBMの取った戦略はメインフレーム市場で更なる市場優位を保つために、メインフレーム製品に数々のイノベーションを送り込むことであった。

 しかしメインフレームの技術的よりはるかに単純なDEC社のミニコンの出現によって、IBMはコンピュータ市場のチャンピオンの地位を奪われてしまったのである。これがイノベーションのジレンマの具体的な事例である。

 本書では、比較的単純な技術で実現でき、その技術より遥かに優れた技術を持つ製品を凌駕してしまうイノベーションを破壊的イノベーションと呼んでいる。つまりDEC社のミニコンはIBMのメインフレームにとって破壊的イノベーションなのである。
 
 破壊的イノベーションが何故、より優れたイノベーションを凌駕してしまうのか、この謎を解くのが本書のテーマである。

 
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