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新・資本論
大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む大前研一「新・資本論」—見えない経済大陸へ挑む
(2001/10)
大前 研一

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 B級グルメのブログばかり書いているので、たまには、少し真面目な話題を。(週末で時間もあるし)

 資本論はマルクスが資本主義の構造や労働、貨幣経済を社会科学的に分析した古典である。

 資本主義の制度疲労のためか、最近はマルクスがメディアに取り上げられ再考されているようである。(僕は人が人である限り、マルクスが提言する社会は実現しないと思っているけど)

 「新・資本論」は、マルクスが記した資本論について再考したものではない。グローバル化とIT化により、新しい資本主義経済が誕生したという論文である。

 実態経済に加え、IT化によりサイバー経済が誕生し、それがグローバル化する事により世界の国々を巻き込んでいくというのが主論である。そして、いままでの理論では資本主義を分析することができないと指摘するのである。

 日雇い労働の問題解決が政治課題となっているが、これこそまさにグローバル化がもたらした影である。

 東西冷戦終焉までは、安い人件費の労働力を求めて企業が地方に進出し地方経済を潤わせていた。ケインズ経済に基づく公共事業による地方への富の再分配に並列して、民間企業も地方への富の再分配をしていたのである。

 しかし、東西冷戦が終結し、社会主義のプレーヤーが資本主義市場に参入すると、安い人件費の労働力が簡単に手に入るようになるのである。世界的な価格競争にさらされる企業は地方から中国やベトナムなどのアジアへと労働力の調達をシフトしたのである。

 これにより、安い費用で調達できる海外の労働力と、同じスペックの日本の労働力が比較され、雇用のポートフォリオのもと日本の労働力の非正規雇用が加速していくのである。

 また、これらの富の再分配の2本のパイプが目詰まりすることにより、地方経済が疲弊していくのである。

 大前研一氏は、時代を先読みし明快な理論を展開する経済の思想家であるが、2001年に書かれたこの論文は、それらの近未来を予測している。(講演会マニアとしては、尊敬する大前氏の講演を聴いてみたいものである。)

 むかし大学生の知り合いがいて、就職が決まったというので、この本をプレゼントしたけれど、彼は読んでくれたかなーと思うのであった。
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