このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉、そして東京下町の酒場など、俺が思ったことを綴ったブログです。
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田代島のコンビニは阿部ツ商店であった。第三話
テントの設営を終えたので、ビールを飲んでいると、少し離れたテントサイトに老夫婦が現れキャンプの用意をし始める。炊事場で何度か顔を合わせるので、挨拶をしたり世間話をしたりした。

 埼玉から来たらしく、田代島は今年で3回目らしい。自分も少し前まで、埼玉に住んでいたなどと話すと、親しみを感じたのか話が弾むのであった。

 この人こそ、僕達のキャンプを面白いものにしてくれた救世主なのである。このオジさんは、田代島に友人がいるらしく、この辺の事情にとっても詳しい。笑顔がいい感じで、奥さんは物静かそうだけど、とても優しそうである。

 そのオジさんの話では、明日の朝には釣りをし昼頃にはアサリを取りに行くらしい。マンガアイランドの職員の話との間に微妙なズレを感じるが、出来れば釣り方を教えてほしいなーと思ったりもする。

 翌日の朝には、そのオジさんがメバルを持って来てくれた。結構大漁らしい。また夕方にはアサリをおっそわけしてくれるのである。メバルは煮付けと焼き物に、アサリはバター炒めと味噌汁にする。キャンプの食事が格段とエレガントになる。

 二日目の夕方に改めてお礼を言うと、明日の朝に一緒に釣りに行こうという話になる。「車は僕が出しますので是非お願いします」「では朝の4時頃に出発しよう」ということになった。

 これはラッキーである。知らないことは、知っている人に教えを請うことが一番の近道である。

 翌朝、田代島の漁港に行き釣り竿をたらす。餌は使わず、疑似餌(サビキ)を使うらしい。これでメバルがバカスカ釣れるのである。釣果は20匹を超えるものであった。僕たち家族のキャンプの釣果としては、異例中の異例である。歴史的偉業といっても過言ではない。
 
 お昼過ぎには、また田代港に集合した。今度は天然の純国産のアサリ取りである。アサリがいる場所や取り方を教えてもらうが、これがビニール袋4つ分の大漁である。田代島ではおみやげが売っていないので、実にいい土産になった。

 その頃にはすっかり子供達も奥さんになじんで「あのオバさんとは、友達になれた」と口にする。アサリが大漁に取れるので、途中休憩を入れオジさん達と話をする。夫婦二人で旅に出ては現地で友人を作り、また訪れているらしい。なんかいい人生を送っているなーと話を聞いて思った。

 ところで、タイトルの阿部ツ商店であるが、これは田代島で唯一の店である。雑貨店であり日用品が一通り揃っている。田舎にある雑貨店を思い浮かべてもらえばよい。冷えたビールや氷なども売っていて、自動販売機と比べると格段とコンビニエンスである。

 田代島のキャンプは2泊3日であったが、中日に網地島まで足を延ばして海水浴を楽しんだり、オジさん達にメバル釣りやアサリ取りを教えてもらったりと、いろいろな意味で面白い旅であった。初日にマンガアイランドで説明を受けた後の漠然とした不安はキャンプの最高のスパイスとなった。

 お互い名前も聞かなかったが、あのオジさん達は、今頃どこを旅しているのだろうか。きっとあの笑顔で新しい場所を訪れては友人を作って、旅を楽しんでいるのだろうなーとフト思ったりもするのであった。

 ありがとう!とびきり笑顔が素敵なオジさん、そしてとっても心優しいオバさん。

おわり
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